【息子への手紙】「椅子取りゲーム」を選ぶ
ー中学に入り、すべてに均等に取り組もうとする息子。
素晴らしいと思う一方、どこかで無理が生じるのではないか?ー
頑張り屋の君へ
宿題やレポート、日々頑張っているね。素晴らしいです。
そんな頑張り屋の君に1つ伝えておきたいことがある。
今年で義務教育が終わり、高校へと入っていくと、
様々な「椅子取りゲーム」が増えてくる。
例えば高校では、学業成績争い、部活のレギュラー争い、そして友人間でのポジション争いなどあるだろう。さらに社会に出れば、出世争い、恋人争い?など、競争の数とハードさは増えていく。
君は、
「すべての争いに参加して、そしてすべてに勝たなければならない」
そう思うかも知れない。
それは、これまでの受験勉強や中学での経験から来ているのかもしれない。
でも、その考え方には無理があると、父さんは思う。
例えば、君がどうしても欲しいゲームを手に入れることができるなら、
きっと君はガムシャラに頑張るだろう。
しかし、別に君が欲しくないものが手に入るゲームにガムシャラに
なれるだろうか?おそらくなれないと思う。
何を当然のことを言っているんだと思うかも知れないが、
これから君の前に現れる「椅子取りゲーム」では何が手に入るのか?が曖昧で、
しかも終わりがないゲームなのだ。
だからこれから待ち受ける「椅子取りゲーム」に、
何も考えず参加するのは危険だと思う。
当然、ゲームに勝ち続けることは誰にもできない。
では、どうしていけばいいか?
参加する「椅子取りゲーム」を自分で選ぶこと。
そして、必要ないと判断した競争には参加しないこと。
また途中でゲームから降りることを恥ずかしいと思わないこと。
このことを覚えておいて欲しい。
ただ、強制的にゲームに参加させられる場合もある。
そんな時は、「みんな頑張っているなぁ」とみんなを認めてあげればいい。
君には必要ない競争でも、他の人には重要な競争かもしれないのだから。
君にとって、本当に手に入れたいものなのか?
しっかり考えてゲームを選ぼう!
「椅子取りゲーム」が苦手な父より