「スピーディー&スロー」学習法
こんにちは。
息子、野球合宿が無事に帰ってきました。
最後の合宿、トーナメントで2回戦負けで悔しがっておりました。
さて、今日は「塾ソムリエ」こと西村則康さんの新刊を
読みましたので、その報告です。
西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法
- 作者:西村 則康
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2019/12/21
- メディア: 単行本
発売日にメルマガが届き、買って読んでみました。
概論としては、「スピーディー学習」だけでなく、「スロー学習」の大切さについて書かれており、具体的にどのようなことをやり、学習計画を立てていくか?が書かれている本でした。
- 1.難関中学合格は、「スロー学習」で9割決まる
- 2.「スロー学習」のキモは「読む・書く・考える」
- 3.「スピーディー&スロー」を実践するための1週間計画表
- 4.成績アップ!小4科目別「スピーディー&スロー」計画表
- 5.受験直前まで伸びる!小5・小6「スピーディー&スロー」計画表
1.難関中学合格は、「スロー学習」で9割決まる
「スピーディー学習」だけを続けている子(アタフタさん)は、小学6年になってから伸び悩むことが多く、受験生の8割の子が「アタフタさん」に該当する。
最近の入試問題の傾向について「しっかりと読み取り、それに基づいて図を書き、情報を整理するという学習習慣がついていますか?」を問うてきていると解説があり、この能力を培うためには「スロー学習」が必要。
また最近の傾向として、「捨て問」となるような難易度の高い問題よりも、捨て問にならないギリギリのラインでの出題が増えている。(正答率が40%前後になるような問題)
確かに、完全に捨て問となるような難易度の高い問題は、全体の平均点を押し下げるだけで、本質的に理解できているかどうか?の振るいにはならないですからね。
うちの息子も図や式を書くことを面倒くさがっており、塾の先生から、しっかり書くようにと指導されていますので、「アタフタさん」かなと。
2.「スロー学習」のキモは「読む・書く・考える」
「スピーディー学習」と「スロー学習」の目的は
「スピーディー学習」⇒各科目の基本的な処理能力を身に付けるトレーニング
「スロー学習」⇒「いつもどおり」の安定した行動をとらせるためのトレーニング
であり、計算や漢字、暗記事項は「スピーディー学習」、問題を熟読する、図表を書く、考えるが「スロー学習」である。
科目別の「スロー学習」について書かれており、各科目でじっくりと時間をかけて学習するべきポイントが書かれています。
ミスの多い子は、この「スロー学習」が不足しており、問題を熟読する前に問題を解きに行ってしまうという指摘はなるほどなあ、と。
3.「スピーディー&スロー」を実践するための1週間計画表
この「スピーディー&スロー学習」を始めるのは、小4からがベストとのこと。また小4で最優先するのは「自由時間」というのも参考になります。
計画表では、
①漢字・計算(月~土)→各10分(スピーディー学習)
②漢字・計算(日) →各15分(スロー学習)
③学校の宿題→30分以内(スピーディー学習)
を日々の基本とし、塾でやった問題について、同じような問題が次に出た時に
「絶対、大丈夫」 ⇒ 〇
「たぶん大丈夫、ちょっと心配」 ⇒ △
「ムリ!」 ⇒ ×
と自己評価させ、△をメインに「スロー学習」を行う。
娘が来年から4年生になりますので、この「スピーディー&スロー学習」を試していこうと思います。
4.成績アップ!小4科目別「スピーディー&スロー」計画表
各科目ごとにどのように「スピーディー&スロー学習」を行うか?が書かれています。
ポイントは、「スロー学習」「スピーディー学習」「スロー学習」というように交互に進めていくこと。
またインプットは「スロー学習」、アウトプットは「スピーディー学習」で行うことが効果的。
5.受験直前まで伸びる!小5・小6「スピーディー&スロー」計画表
家での「スロー学習」を大切にすること。また小6だからこそ、「自由時間」を大切にする。
また弱点対策については、子ども本人にテーマを決めさせること、ニュースを見るようにするなど、子どもに考えさせる時間を持たせることも大切。
受験生の親として、どうしても「早く」「大量」に問題をやらせたくなってしまう気持ちをぐっと抑え、「スロー学習」を加えていきたいと思います。
それでは、本日もよい1日を!